(韓国・ハンギョレ紙 5月11日)
「難しく合意した南北列車運行の軍事保障!!」
3日間、板門店で開かれた南北将官級会談で、京畿線・東海線鉄道試験運行に対する軍事保障に合意した。分断と戦争を経由して、南北間の鉄道路線が全て断たれた後、半世紀余りぶりに両方の列車が、相手地域を走ることが出来るようになったのだ。
来る17日、終えられる試験運転区間は、京畿線27.3km、東海線25.5kmに過ぎないが、断たれた血脈を新たにつなぐと言う点で意味が大きい。鉄道試験運転はその重要性の程度でも、最終合意に至るまで難航を経た事案だ。
7年前、南北首脳会談から京畿線復元工事が始められ、今まで試験運行合意が三回もあったが、全てうまくいかなかった。特に、昨年には細部の日程まで合意しても軍事保障の合意書を締結できず、土壇場で無散したことがある。
北側が今回、それなりに転向的な態度を示したのは、南北関係の進捗を通した経済情勢の改善に相当、期待を持っている事を見せてくれる。
鉄道連結は、速い速度で増える南北間物流量を裏付けると同時に、シベリア横断鉄道など韓半島とユーラシア大陸をつなぐ鉄道網の構築の為の基礎作業でもある。南北経済協力を越えて、韓半島が東北アジアを物流の中心に発展させようとすれば、やはりせねばならぬことである。
北側はこれに加え、対南交渉のカードとしての価値と軍事戦略的側面を重視している。今回、あえて一時的に軍事保障を主張した理由もここにある。北側のこんな姿は、今後の論議が容易くなる事を予告する。
北側は今回の会談でも、北方境界線を縫合した西海上の警戒線の再設定問題を執拗に提議した。しかし、この問題は長官級会談、更に核問題進展と共に作られる平和協定の関連協議体でも扱う事が適切だ。韓半島平和体制の構築と共に、自然に解決する事が出来る事案である為だ。無論、西海共同漁労水域の設定と、海上衝突防止対策などでは、急いで実用的解決策を引き出さねばならない。
今、南北関係は核実験の衝突から完全に抜け出て、本軌道に入った。特に列車試験運行と連携して、来月から始める軽工業及び地下資源開発協力は、南北経済協力の新たなモデルと「なるのだ。最近、北側の2.13合意の移行が遅れながら南北関係の進展の速度をめぐって論争があるが、こんな時でもある程、安定感があるように関係を拡大させる必要がある。そうすれば、信頼が生まれて、北側の責任感も大きくなるのだ。(訳 柴野貞夫)
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